日本人と外国人が結婚し、日本で共に生活するためには、適切な在留資格(ビザ)の取得が必要です。本記事では、結婚に関連する在留資格の種類、申請手続き、必要書類、注意点などを詳しく解説します。
目次
在留資格の種類
外国人配偶者が日本で生活するための主な在留資格は以下の通りです:
- 日本人の配偶者等:日本人の配偶者(夫または妻)、特別養子、または日本人の子として出生した者が該当します。
- 永住者の配偶者等:永住者または特別永住者の配偶者、または永住者の子として日本で出生し、引き続き日本に在留している者が該当します。
これらの在留資格を取得することで、外国人配偶者は日本での長期的な滞在が可能となります。

申請手続きの流れ
外国人配偶者が海外にいる場合と日本に在留している場合で、申請手続きが異なります。
外国人配偶者が海外にいる場合
- 在留資格認定証明書の申請:日本人配偶者が、外国人配偶者を日本に呼び寄せるため、地方出入国在留管理局に在留資格認定証明書の交付申請を行います。
- 在留資格認定証明書の交付:審査が通れば、在留資格認定証明書が交付されます。
- 査証(ビザ)の申請:外国人配偶者が在外日本大使館・領事館で、在留資格認定証明書を提出し、査証(ビザ)の申請を行います。
- 日本への入国:査証が発給されたら、外国人配偶者は日本に入国し、在留カードを受け取ります。
外国人配偶者が日本に在留している場合
- 在留資格変更許可申請:現在の在留資格から「日本人の配偶者等」への変更を希望する場合、地方出入国在留管理局に在留資格変更許可申請を行います。
- 審査と許可:審査が通れば、在留資格の変更が許可され、新しい在留カードが交付されます。
必要書類
申請時に必要な主な書類は以下の通りです:
- 申請書:所定の申請用紙を使用します。
- 写真:縦4cm×横3cmの証明写真1枚。
- 日本人配偶者の戸籍謄本:婚姻事実が記載されたもの。
- 外国人配偶者の結婚証明書:本国の機関が発行したものとその日本語訳。
- 住民票:日本人配偶者のもの(世帯全員が記載されたもの)。
- 課税証明書・納税証明書:日本人配偶者の最新のもの。
- 質問書:二人の出会いから結婚に至る経緯を詳細に記載したもの。
- 身元保証書:日本人配偶者が保証人となる書類。
- 二人の写真:交際を証明する写真数枚。
これらの書類を揃えることで、申請手続きが円滑に進みます。
注意点
- 書類の有効期限:提出する証明書類は、発行日から3か月以内のものを用意しましょう。
- 翻訳文の添付:外国語で作成された書類には、日本語訳を添付する必要があります。
- 収入証明:安定した収入があることを示すため、課税証明書や納税証明書を提出します。
- 交際の証明:二人の関係性を示す写真や通信履歴などを提出し、真実の結婚であることを証明します。
ヒントと推奨事項
申請手続きには時間がかかるため、計画的に進めましょう。特に繁忙期には審査に時間がかかることがあります。
戸籍謄本や住民票、課税証明書など、必要書類を揃えることでスムーズな手続きが可能になります。
外国語の書類には日本語の翻訳が必要です。公式な翻訳者に依頼するのが望ましいです。
写真や通話履歴、メッセージ履歴などを用意し、真実の結婚であることを証明しましょう。
日本人配偶者の安定した収入を証明するため、納税証明書や給与明細を提出しましょう。
審査には数か月かかることがあるため、計画的にスケジュールを組むことが重要です。
出入国在留管理庁の公式サイトで最新の情報を確認し、適切な手続きを行いましょう。
外国人と結婚するために必要な書類
外国人配偶者と日本で生活するためには、適切な在留資格の取得が不可欠です。必要書類を揃え、正確な手続きを踏むことで、スムーズなビザ取得が可能となります。最新の情報や詳細については、法務省の公式サイトを参照し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
役に立つかもしれない公式ソースへのリンク:
よくある質問
外国人が日本人と結婚し、配偶者ビザを取得するためには、正規の婚姻が成立していること、日本で安定した生活が可能であることなどの条件を満たす必要があります。
通常、審査には1〜3か月程度かかります。ただし、申請内容や時期によってはさらに時間がかかることがあります。
一般的に、婚姻届受理証明書、戸籍謄本、住民票、収入証明書、写真付き身分証明書、質問書などが必要になります。
配偶者(日本人)が一定の収入を証明できれば可能ですが、収入が低すぎると不許可となる可能性があります。
不許可理由を確認し、必要な書類を補充した上で再申請することができます。専門家に相談するのも有効です。
はい、結婚ビザは1年または3年ごとに更新が必要です。更新の際には引き続き婚姻関係が続いている証明が求められます。
離婚すると配偶者ビザは無効になります。その後も日本に滞在したい場合は、別の在留資格(例:定住者ビザ)への変更を申請する必要があります。